"
白血病の原因ウィルスのひとつとされるHTLV-I。
日本の感染者は主に九州・沖縄地方と北海道のアイヌに集中している。
(感染してるからといって、必ず発病するわけではない)。
ところが関係が深いと思われている中国や韓国には、この感染者が発見されなかった。
さらに調査をすすめると、南太平洋のバヌアツ諸島と、南米のアンデス高地人に
感染者が多く見つかった。
この感染が最近のものでない証拠に、1500年前のミイラの骨髄からも
ウィルス検出に成功している。
これは日本人が太平洋を渡って南米に到達していた大きな証拠と考えられる。
もうひとつ、ミトコンドリアDNA。
これは母親からそのまま受け継がれるので、人類のルーツを探る手がかりとなる。
インカより前にペルーに栄えていたシカン王国。
そこの王墓から発見された人骨のミトコンドリアDNAを調べたところ、
それまでアメリカ大陸で知られていた4つのDNAタイプのどれにも該当しなかった。
そして世界各地の民族と比較すると、日本のアイヌに同じミトコンドリアDNAを
持つ人がいることが確認された。